準備
仕事のほうも土曜日に出なきゃいけない日があったり、プライベートもやることがあったりしてギリギリでした。とはいえ、直前になったら両方落ち着いたので集中できました。前日にあたる木曜日からは休みをとっていたので、OSC運営チームのお手伝いをちょっとだけさせてもらいました。学生の頃はいろんな実行委員とか後先考えずやったりして無駄に忙しい思いをしていたので、そんなことを思い出してちょっと懐かしい気がしました。
運営チームの皆さんありがとうございますありがとうございます
1日目
この日はブースの出展がないので、ブース予定地に作業スペースを展開して、セミナー中のふぁぼ爆撃対策をしていました。2日目
mikutterの参加は2日目のみでした。入るや否や、いきなり巨大なmikutterのぼり(実はタペストリーです)が高々と掲げられており、来場してmikutterの名前を見ないことが困難な感じでした。これをやった犯人である @tsutsuii さんはOSCガチ勢なのでやっていいことと悪いことをちゃんとわかっているのですが、私はわかっていないので、背筋が凍る思いでした。
展示端末
今回展示用の端末はMacBookAirにArchLinuxを入れて、WMはAwesomeというよくある構成で展示しました。隣のNetBSDブースでは、かなり古い端末やRaspberry Piやスマフォなど、よくわからない端末でmikutterを動かしていらっしゃいました。MBAにNetBSDを入れて持っていけば、完全に境界がわからない感じになって面白かったかもしれません。ポケットミク
今回の展示ではプラグインによって他のTwitterクライアントで難しいことが簡単にできるということを伝えるために、ポケットミクを2台持参し、ふぁぼ通知をポケットミクで再生させるプラグインをインストールして展示しました。https://github.com/toshia/mikutter_pocket_miku
このような改造はなかなか難しいですが、mikutterプラグインなら比較的容易で、視覚的にもMBAにポケミクがつながっていてそこから音が鳴っているということで、来ていただいた人にはインパクトがあったようです。また、そのために展示端末にはALSAやPulseAudioといったサウンドサーバの類やサウンドドライバは一切入れず、ポケットミクさえあればサウンドが再生できるということを強調しました。
グッズ
今回もグッズは用意しませんでした。が、皆さんがいろいろ作って応援してくれました。ありがとうございます。- mikutter 0.2 シール
- mikutter 3 シール
- Teokure Point シール
- ウワバミクッターシール
- 季節感あふれるみくったーちゃんシール
- mikutter 卓上のぼり
- (mikutter タペストリー)
- mikutterの薄い本 vol.6.0『ておくれ!えもーしょん
- mikutterの薄い本 vol.5『としぁくんちのておくれ事情』
- vol.5ロゴ『としぁくんちのておくれ事情』Tシャツ
- vol.6.0ロゴ『ておくれ!えもーしょん』Tシャツ
- mikutter缶バッジ(計4種)
http://kohinata.sumomo.ne.jp/mikutter/C86.html
mikutterタペストリーは、セミナーでじゃんけん大会をやって3名の運のいい人にお渡ししました。また、卓上のぼりは、来ていただいた方の中でも特に貢献度が高い人(≒ておくれてる人)、いろいろと大破してしまった人(≒ておくれてる人)にあげましたが、よく考えたらこれはつついさんに作っていただいたものを横流ししてるだけなんですよね。
セミナー
「mikutter 3」というタイトルでセミナーを開催しました。13時からアトリウムという良い場所を割り当てていただき、本当に目をつけられているんだと確信しましたが、二年前にも同じことがあったので、今回は落ち着いて虚ろな目で空を仰ぐことができました。いろいろとダメです。話したこと
mikutter 3.0でやったことで、マルチアカウントとは何だったのかを話しました。このあたりの話はかなり長くなり、いろんな角度から45分かけてお話しました。話慣れていないので台本をかなりしっかり書いていたため(今回も暗記できなくてカンニングしながら発表してた)、今回はこれを編集してセミナーの内容を記事にできないかと検討中です。ウケ
今回は笑うところが少ないなと思っていたのですが、セミナー中は結構笑いが取れていたと思います。笑いは重要です。しゃべっているのにしばらく誰も笑ってない状態が続くと不安になってきます。セミナーの内容自体もおもしろいと思ってくれた人が多かったようです。
人前で発表するのは二年ぶりで(勉強会で飛び入りでちょっと話すとかはあったかもしれないが、よく覚えていない)、下手になってるどころかカンが無くなっていたので結構ボロボロなんじゃないかと思ってたんですが、褒められることが多かったので良かったんじゃないかと思います。
人数もすごかったです。アトリウムに30席ほどあったと記憶しているのですが、椅子は全て埋まって立ち見も結構いたので、下手をすると50人くらいは集まっていたのではないでしょうか。今回はセミナー予約が27しかなかったので減るのかなと思っていたのですが、それでもほぼ満席ですね。
とにかく、これだけ多くの人に関心を持ってもらえるというのはありがたいことです。
ふぁぼ
3.0は、極めて高い耐ふぁぼ性能、ふぁぼ処理能力を発揮します。そのため、今回は特にセミナーのためにmikutter本体の性能に関する対策はしませんでした。対策を入れたのはポケットミクプラグインのみです。ポケットミクがふぁぼ効果音を再生するには1回で0.24秒かかり、複数のミクの声をどうやらミキシングできないようなので、シーケンシャルにサウンドを再生するしかありません。となると、mikutterの最大ふぁぼられキュー消化速度は10fav/sなので、2.4倍の赤字になってしまい、ふぁぼ演出が終わっても音が遅れて再生され続けることになります。これはふぁぼられエクスペリエンス的には見逃せない問題です。
そこで今回はポケットミクを2台用意し、ふぁぼ通知音を分散させることで、1台あたりに要求されるスピードを0.12秒にまで削ることに成功しました。また、プロセスを分けることで、mikutterの他の処理にブロックされて効果音が長く再生されることを防ぐことにも成功し、ほぼカタログ通りの速度が出るようになりました。
また、セミナー中の不慮の事故も想定し、ホットスワップにも対応しました。セミナー中のふぁぼに耐え切れずポケットミクが壊れた時のためです。ポケットミクが発売してから一番大きなふぁぼ爆撃になると予想していたので、妥当な判断です。
最終的には壊れることもなく、分散したおかげでふぁぼ通知も適切に再生できていました。
OSC中にちょいちょいAclogを見ていただけなので推測ですが、今回のOSCではおよそ57000favを受けました。そのうち50000favは45分のセミナー中に受けたものです。
これは、mikutterが18fav/sを受けきったということに他なりません。
秒速8ふぁぼ何だって…ふぁぼ魔のふぁぼる速度
— teokure_tenai (@toshi_a) August 4, 2012
OSC Kyoto 2014の間に受けたふぁぼはおよそ57000favs、うちセミナー中がおよそ50000。これらはaclogからの概算だけど、セミナー中は毎秒18ふぁぼを受けていたことになる。Aclogの平均ふぁぼられ数はなんと11.05から12.39に…。
— teokure_tenai (@toshi_a) August 2, 2014
2年前のOSCでセミナー中に受けたふぁぼは2万。8.3fav/sと試算していました(セミナーを40分と計算)。mikutterの耐ふぁぼ性能がここまで上がったことを喜ぶ気持ちより、お前らなにやってんだよという気持ちのほうが強いです。
終わって
LTで複数回言及されるとか、知らないところで認知度が上がってるんだなぁと思いました。多くの人がプラグイン開発等を通して、mikutterエコシステムを育ててくれているおかげだと思います。これだけ認知度が上がっているにも関わらずのびのびやらせてもらえてるのも、mikutterのそういう空気も含めて応援してくれる皆さんのおかげです。他にも、書ききれないくらいいろんなことがあって、いろんな人とお話出来た素晴らしい一日(二日?三日?)でした。
今回も皆さんに元気をもらえました。これからもよろしくお願いします。